僕の頁 <SASと臨床試験と雑談と>

徒然なるままにSAS暮らし

0816

自動チャート(Auto Chart)によるグラフの自動生成  

SAS9.4から追加された「自動チャート(Auto Chart)」のお話です。例のごとく9.4が出てだいぶ時間も経っているので、知っている人にとってはなんてことのない機能ですが、とても有用で、初めて目にした際にかなり驚いた機能だったので、個人的な備忘録も兼ねて紹介させて頂きます。この機能は「ODS Graphics Designer」の一部なのですが、データステップ100万回の記事でODS Graphics Designer自体の基本的な使用方法が紹介されているので、自動チャート以外はそちらをご参照ください。また、GTLのコードが自動生成されますが、こちらは統計解析ソフト「SAS」でも少しだけ触れているのでご参照ください。さらに、SAS忘備録でも解説が始まりましたので併せて読むと理解が深まると思います。

自動チャートの作業の流れは以下になります。
①「ツール」から「ODS Graphics Designer」をクリックして起動します。
Auto_Chart_01.png
②ODS Graphics Designerの「ツール」から「自動チャート」をクリックして起動します。
Auto_Chart_02.png
Auto_Chart_03.png
③ライブラリとデータセットを選択後、分析対象となる変数を選択して自動チャートを実行します。
ここでは、SASHELPライブラリの自動車関係のデータを格納したデータセットCARSを選択し、カテゴリ変数としてTYPE、連続変数としてMSRP(自動車の希望小売価格)、MPG_CITY(街中の燃費)を選択し、グラフの種類全てにチェックを入れます。その後、「グラフの生成」をクリックすると、グラフの自動生成が始まります。今回はヒストグラムや散布図、棒グラフ、箱ひげ図等、20個のグラフが生成されました。
Auto_Chart_04.png

↓生成された後の画面
Auto_Chart_05.png

④生成されたグラフのコードを確認します。
ここからは自動チャート以外の基本的な使用方法と同様で、グラフをダブルクリックし、メニューの「表示」⇒「コード」をクリックして生成されたSASプログラムコードを確認します。もちろん表示されたコードをコピーしてそのままSAS上で実行しても同じグラフが生成されます。
Auto_Chart_06.png
↓SASコードの表示
Auto_Chart_07.png

GTLを使いこなすためには、非常に複雑なコード体系を習得する必要がありますので、自動チャートはGTLを勉強するための非常に有用なツールとなるのではないでしょうか。マクロを作成して将来的に使いまわす際のベースとなるプログラムにもなるかと思います(私も文法なんてちゃんと覚えておらず、書く度にマニュアル開いている次第です)。「SAS9.4新機能」とかのドキュメント類には取り上げられているのですが、片隅に記載されているだけなので、このような有用な機能についてはSASユーザー総会等で、「自動チャート」だけで様々な事例を交えて1時間程度発表する等、もっと宣伝すれば良いのに、と思ってしまいます(ODS Graphics Designerの発表はあったんでしたっけね、忘れました。。)。まずは「データを色んなグラフを駆使して図示し、分布や傾向を視覚的に確認する」のは、解析担当者の基本的かつ重要なステップと思いますので、今後の広がりに期待したいですね。
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Posted on 2015/08/16 Sun. 10:29 [edit]

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